一般社団法人 日本内視鏡外科学会

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緒言

最終更新日:2021年1月27日

 

日本内視鏡外科学会用語集の改訂にあたり

2021年1月 日本内視鏡外科学会 用語集改訂委員会
委員長 羽渕友則

 

 次々と新たな概念や分野が生まれ、発展していく日進月歩の現在、新たな言葉が新概念や意味とともに医学や医療の世界に入り続けています。さらには、グローバル化に伴い、英語は勿論、世界中から新たな言葉や概念が我々の世界に飛び込んできます。

 日本内視鏡外科学会は多くの科の医師や医療関係者が集う複合分野の学会であり、さらには内視鏡外科という時代の最先端の技術や概念を取り入れる分野であることから、言葉や言語の変化や変容も最も激しい学会ともいえるかと思います。

 内視鏡外科用語集第1版は山川達郎先生を委員長とする21名の日本内視鏡外科学会用語委員会委員の先生方のご尽力により、1999年5月に書籍版のみで発刊されました。2016年6月には寺地敏郎先生を幹事として、Web化された第2版が完成し、内視鏡外科学会のホームページに掲載されました。

 今回は5年ぶりの改訂になりましたが、これまで登録されていた986に及ぶ用語(英語)を31名の委員によって、全てチェックし、日本医学会、日本外科学会、等の用語集とも照らし合わせ、改訂作業を行いました。他学会の用語集に掲載されている極めて一般的な用語などは削除、また現状も反映しながら、より適切な訳語や日本語、英語になるよう改訂いたしました。第1版では重要な用語や特殊な用語や新しい概念の用語には詳細な註が記載されていましたが、これは内視鏡外科学会の先人の先生方による内視鏡外科用語集の宝でもあるためそのまま改訂することなく、掲載することにいたしました。

 言葉や言語は生き物のように刻々と変化、変容するものであります。用語集もweb版のみとなった現在、第3版として一定時間、固定することは現代の用語集としては不向きと考えました。そこで、今回の改訂をきっかけに、HPより会員諸氏からの「こんな用語を入れてほしい」、「この外国語(英語)はどの様に日本語で表現するのが妥当か?」「論文を読んでいたらこんな単語に出会ったが、どのように日本語(英語)に表現したらよいか?」等の疑問に答え、この用語集に載せるべき、と判断された外国語や日本語の単語・用語をその都度、この日本内視鏡外科学会の用語集に加えるシステムを構築しました。是非、会員の方々に置かれましては、このコーナーを活用していただき、本用語集の充実、刷新化にご協力いただけますと幸いです。

 今回の用語集改訂にあたり、日本内視鏡外科学会用語集改訂委員会の委員の方々のご尽力に深く感謝いたしますとともに、これまで第1版、第2版の執筆、編纂にご尽力された先生がたに深く敬意を表します。

 今後の本用語集が会員の皆様に活用していただき、ご意見をいただきながら成長していくことを祈念しまして、当時の内視鏡外科学会理事長であられた出月康夫先生が内視鏡外科用語集、第1版の出版にあたり、“推薦の序”に記された最終の文を紹介します。

『内視鏡外科に携わるすべての方々が、この領域で使われる言葉を大切にしながら、この領域の発展に一層努力されることを期待している』― 1999年2月 出月康夫 (敬称略)

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